ビジネス - 経営「雨のち晴れ」

「H1ビザ狂想曲」- 第25話

 外国で働く日本人にとって、ビザは全てに優先する絶対条件となる。ご当地米国においても然りだが、今年は例年にも増して、H1−Bビザが大変なことになっているようだ。

 本年2月の時点で、2004年度のH1−Bビザ発給枠に対する申請が一杯となった為、次のチャンスは本年10月以降の2005年度枠となるとのこと。
もちろん、これから申請をしようとしていた企業にとっては、「えらいこっちゃ」となり、又、大学を出て、これから働く意欲満々の方々にとっては、その出鼻を挫かれた結果となった。

 新卒の日本人Job Seekerにとっては、ここ数年の企業環境からくる採用手控えに加え、今回のビザ問題によって、踏んだり蹴ったりの状態となり、又、企業も採用を益々手控えざるをえず、いずれにしても、双方に具合の悪い状況が出来上がってしまった。

  双方にとっての現状で考えられるアプローチは何であろうか。

(企業側)
対象は、OPT期限が本年10月以降迄有る事が前提となる。採用を決めたら、4月1日以降の申請支援を進めると同時に、候補者には、OPT期限内にビザ取得を目指すも、米国の制度上、実現できない可能性も有り得ることを話し合いで、合意する事である。

(Jobseeker)
OPT有効期限が真近で、未就職、或いは、申請が上記の本年度枠内に入っていない場合は、大変深刻な状況とならざるを得ない。日本へ帰るか、余裕があれば、長期戦略として、大学に残り(Masterコースを取る等)、就職時期を再検討する等の決断をしなければならない。
このところ、あと3ヶ月でOPTが切れるが、未だ就職出来ていない、どうしたらいいか、などの問い合わせや、相談が大変多くなっている。卒業後の準備が出来ていない候補者が結構多い。
今春卒業する候補者は、出来るだけ早くビザサポートに積極的な会社での就職を決め、ビザ申請を一刻も早くやることである。

 就労ビザの件は、分かりにくい専門分野であるので、最終的には、移民専門の弁護士と相談し、万一の抜けが無いようにする必要がある。

 ここ当分、ビザ発給枠の問題から目が離せない。企業も候補者も、各々において、採用戦略、就職戦略を練っておく事がポイントとなろう。


著者紹介<ヨシ・長谷川>:日系企業向け総合コンサルティング(プロフェッショナ
ル・サーチ<経営者/マネージャー/技術職>、経営コンサルティング、トレーニング
・セミナーとワークショップ、組合化予防)を主な業務とし、P-MBA (Practical
Management By Action) を提唱するWin Advisory Groupのジョージア州代表。Web:
www.winadvisory.com TEL:404-931-2577by: ヨシ・長谷川
記事提供:AXIS ATLANTA

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