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アメリカは、前回にもお伝えしましたがかなり早い時期から禁煙活動が盛んで、今では禁煙が定着し喫煙する人もかなり減り、殆どの公共の場では禁煙です。しかし、日本では50%を超える男性がいまだにたばこを吸っています。これは先進国の中でもトップクラス。さらに問題なことは、若年層の喫煙者が増える傾向にあるとのことです。
喫煙が引き起こす問題として、がんや循環器疾患などさまざまな病気を引き起こすとともに、周囲にいるたばこを吸わない人にも害を与える「受動喫煙」の問題があります。
たばこには約4000種類の物質が含まれており、うち200種類以上が有害物質。なかでも3大有害物質といわれているのが、タールと一酸化炭素とニコチン。タールは発がん性があるし、一酸化炭素は神経や血管の障害をもたらし、ニコチンは虚血性心疾患の原因となり依存性もあります。
喫煙によって、肺がんになる危険は非喫煙者の4.5倍となり、喉頭がんは32.5倍。また、喉頭がん患者の99%が喫煙者で、たばこを吸う本数が増えるに従って、肺がんや虚血性心疾患で死ぬ確率も高くなります。
喫煙が原因で死亡している人は、WHOの推定では世界で年間300万人。うち日本は11万人。これは交通事故の年間死亡数の10倍の数です。300人の喫煙者のうち1年で1人が死ぬ計算です。その中には、たばこを吸わない『受動喫煙者』も含まれています。
喫煙者が直接吸いこむ煙むりを主流煙と言い、火のついた部分から立ち上がる煙むりを福流煙といいますが、2倍から4倍有害物質が含まれているとされています。その煙むりを吸った方を『受動喫煙者』と呼ばれます。『受動喫煙者』は、貴方の奥さんや子供だったりします。夫の喫煙のため妻様が肺がんで死亡する確率は、夫がたばこを一日1〜19本だと1.5倍、一日20本以上で1.9倍の死亡にもなるデーターが出ています。又、子供の場合は、子供が肺炎や気管支炎にかかりやすくなり、その子供が将来たばこを吸う傾向になります。
近年、20〜30代の女性の喫煙率が上昇しています。若い女性の喫煙は、自分の健康を害するばかりでなく、胎児への影響も大きなリスクになります。喫煙する妊婦は、低体重児の出生、早産、流産などの頻度が高いです。又、喫煙は身体の免疫力を低下させ、老化を促進するといわれています。血管収縮やビタミンC破壊が促進されるので、シミやシワ、肌あれの原因になり、美容にも良く有りません。
呼吸器系にも良く無く、たばこの煙に含まれる一酸化炭素の影響により、肺から取り込んだ酸素を血液中に運ぶ働きが妨害されます。特に運動時には体組織のすみずみまで酸素が行き届かなくなるため、息苦しさや疲れやすさ、疲労回復の遅れなどが起こります。そして、喫煙者の職場では、喫煙による室内汚染で呼吸機能の低下が起こります。
このように、喫煙は良く無いと分かっていてもなかなか止められないのは、喫煙には習慣依存性があるためです。喫煙による依存性には心理的依存とニコチンへの渇望としての身体的依存の2つがあります。ニコチンは1種の薬物中毒です。ニコチンがなくなるとイライラしたり、集中できなくなったりするニコチン離脱症状が起こります。「たばこを吸うと気持ちが落ち着く」というのは、いわばニコチンを補って普通の状態に戻るだけのことなのです。WHOは『たばこを病気の原因の中で予防できる最大の単一の原因』としています。
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