飲酒運転- 4
恐怖の体験談1
(Driving Under the Influence)
  略してD.U.Iの恐怖

拘置所を出たばかりの、酔っ払いの目に、朝の光は突き刺さるように痛い。 友人の運転する車で、昨夜ポリスに捕まった場所まで車を取りに戻った。 何事もなかったかの様に同じ位置に車は駐車されていた。が、エンジンをかけ車を発進させた時点で 事の重大さに再び気づくことになった。車は真っ直ぐ走れないほどタイヤが曲がり、今にも 止まってしまうのではないかと思わせる、ギィー、ギィィーと無気味な音を発していた。 かなりひどく路肩に擦りぶつけた証拠がそこにあった。修理代$700。 飲酒運転による出費の始まりだった。

アパートに帰り弁護士を紹介してもらえる事を半ば期待して、近しい友人に何本か電話を入れた。 返事の電話を待つ間、日本語のフリー誌で飲酒に関する記事を探しまくった。飲酒運転に関する相談に応じます。 飲酒運転専門の弁護士などと書いてあるところに片っ端から電話をいれ 、事の成り行きを伝えた。 弁護士への料金や飲酒運転に関する知識が何もない状態での弁護士選びにはかなり奔放させられた。 飲酒運転で捕まった経験のない友人からの返事も期待できなかった。自分で見つけるしかない。

4人の弁護士に会った。人種もさまざま。弁護士料も$750- $5000と幅広い。 D.M.Vから責めていく方針を採る弁護士もいれば、裁判所だけを考えている弁護士もいた。 迷いに迷った末、どれだけ親身になってくれるか。という点を重視して、日本語が片言話せる日系二世の弁護士に決めた。$2700。 のちに、同じ経験を持つ人々に知り合うきっかけができ尋ねたところ、$2700はかなり高い。ということがわかったのだが。

私が出廷する変わりに弁護士が出廷して裁判官及び国側の弁護士とのネゴシエーションを繰り返し、お互いがある程度納得のいく接点を 打ち出していく。ここで、かなり弁護士の腕がためされるわけだ。ポリスの言動や行動を指摘してこちらの刑を軽くするように交換条件を出したり、場合に依っては飲酒運転をくつがえして交通違反に持っていく凄腕の弁護士もいるそうだ。 私と弁護士は出廷前に二度程面談の時間を設けて話しあった。

弁護士が裁判所から受け取った書類には私を捕まえたときのポリスの証言が事細かに書かれていてそのレポートをもとに、私を捕まえるに際してのポリスの態度や言動はどのようだったか?警察署に連れて行かれてからどのような扱いを受けたか?etc・・・を話し合い、 思い出せる限りの事を弁護士に伝えた。3-4回ネゴシエーションを繰り返してやっと判決が決まった。

(9/2に捕まり10/13に裁判) $1659の罰金、90日間の飲酒運転の学校($424)、90日間の免許停止処分、コミュニィティーサービスなし。 これで、今回の飲酒運転での出費は$5483だ。もろもろを合わせると$6000を下らないだろう。 これこそ、無駄な出費というものだ。ふところも心も、もうカラカラだ。 初めての裁判での判決を待つ間、「こんな経験はもう2度としたくない。」と心穏やかではいられなかった。 他の人の裁判を聴講していたのだが、JAILの判決を言い渡された人も少なくなかった。 私もこれで交通事故でも起こしていたら、刑務所行きもまぬがれなかっただろう。 他の人を巻き添えにしなかっただけが救いだ。

4回にわたり飲酒運転について記載させていただきありがとうございました。 同じ経験をお持ちの方、或は、飲酒運転で捕まりお困りの方、何かお役に立てる事もあるかもしれません。 是非、ここまでご一報ください。

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